士幌町の「旅のはじまりのビール」を紹介したとき、ふと気になったことがあります。北海道には、いったいどれくらいのクラフトビール醸造所があるんだろう、と。
一つひとつの醸造所には、それぞれの土地やストーリーがあります。でも、その前に「そもそも全体としてどれくらいの規模なのか」「実際に飲みに行こうと思ったら、どのくらい頑張らないといけないのか」を知りたくなりました。今回は、味やストーリーの話は一旦置いておいて、まず全体像を可視化してみます。
北海道には、約40軒の醸造所がある
調べてみると、北海道には約39〜40軒のクラフトビール醸造所があります。これは都道府県別で見ると全国3位の規模です。ちなみに全国のクラフトビール醸造所は800〜1,000カ所ほどと言われているので、単純計算でも国内の醸造所の4〜5%が北海道に集中していることになります。
北海道でクラフトビールが盛んな理由の一つに、原料の産地であることが挙げられます。大雪山系の水、国内有数のホップ産地として知られる上富良野町、冷涼な気候。この土地の条件が、醸造所が育つ土壌になっているようです。
北海道の地ビールの歴史は、1995年に北見市で誕生した「オホーツクビール」から始まりました。これは全国で見ても2番目に早い参入だったそうです。そこから30年ほどかけて、今の約40軒という規模に育ってきました。
「全部飲みに行く」なら、どれくらい大変か
40軒と聞いて、まず気になったのは「実際に全部飲みに行くとしたら、どれくらい大変なのか」ということでした。北海道は広いので、単純に軒数だけで判断すると痛い目を見ます。
大まかに分類すると、こんなイメージです。
- 札幌市内:醸造所併設のタップルームが複数あり、徒歩や公共交通機関だけで飲み歩ける密度があります。まず最初に攻めるならここです
- 小樽・函館:観光と組み合わせやすいエリアです。札幌から日帰り圏内なので、旅行のついでに立ち寄りやすい距離感です
- 旭川・帯広・十勝エリア:1996年創業の「大雪地ビール」など、歴史のある醸造所が点在しています。車での移動が前提になるエリアです
- その他の地方エリア(士幌町、北見市など):地元の食材とセットになった、その土地でしか出会えないビールが多いエリアです。旅行の計画自体をその醸造所を軸に立てるくらいの心構えが必要です
つまり、「まず札幌で飲み歩き、次に小樽・函館を旅行と絡め、最後は地方の醸造所を目的地として訪れる」という順番で攻略するのが、現実的なルートだと思います。全40軒を制覇しようとすると、北海道内の小さな旅を何度も重ねることになりそうです。
一つひとつの物語は、これから
今回は、あえて味の話や個々のストーリーには触れませんでした。まずは「北海道にはこれだけの数の挑戦がある」という規模感を共有したかったからです。
正直に言うと、網羅的な醸造所リストや観光ガイドは、すでに他のサイトが丁寧にまとめてくれています。このサイトでそれを真似してもあまり意味がないと思っています。
その代わり、私がこれから書いていきたいのは、実際に足を運んだ醸造所、実際に飲んだビールについての記録です。士幌町の「旅のはじまりのビール」のように、その土地とビールにまつわる物語を、一つひとつ丁寧に掘り下げていきます。
約40軒という規模を知った今、「全部を網羅する」よりも、「一つひとつを深く知る」ことの方が、自分には向いていると感じています。気になった一軒から、少しずつ巡っていくつもりです。
本記事の内容はあくまで個人の感想・体験に基づくものです。ご意見や共感があれば、ぜひコメントで聞かせてください。もし誤りに気づかれた場合も、遠慮なくご指摘いただけると嬉しいです。
お酒は20歳になってから。飲酒は適量を守り、楽しく味わいましょう。


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