士幌町の「旅のはじまりのビール」― なぜこのビールを贈りたくなるのか

北海道のお酒

クラフトビールをふるさと納税で選ぶとき、多くの人は還元率や量に目がいくと思います。ただ、今回紹介する士幌町の「旅のはじまりのビール」は、そういった数字だけでは語れない魅力を持ったビールです。

ひとつの畑から生まれた、シングルオリジンのビール

このビールの一番の特徴は、士幌町にある岡田農場の大麦麦芽を100%使用した「シングルオリジン」であることです。ワインやコーヒーの世界ではよく聞く言葉ですが、クラフトビールでこの作り方をしているものは、実はそれほど多くありません。

複数の産地の麦芽をブレンドするのが一般的な中、あえてひとつの畑にこだわる。これは、その畑の土や気候がそのまま味に出る、ということでもあります。誰が育てた麦なのかが、はっきり見える一杯なのです。

あえて「個性を抑えた」という、逆説的なこだわり

クラフトビールと聞くと、ホップが効いた個性の強い味わいを想像する人が多いと思います。ですが、このビールが目指したのは真逆でした。麦芽の香りとコクをしっかり感じさせながらも、食事の邪魔をせず、何杯でも飲み続けられる味わいを追求したビールです。

「個性を主張しすぎない」というのも、立派な個性です。この点は、他の多くのクラフトビールとは違う方向性を持っていて、面白いところだと感じています。

なぜ「旅のはじまり」という名前なのか

このビールは、2016年に帯広市で開業したホテルのゲストのために作られたのが始まりです。就職、転勤、結婚、進学。人生の節目に、新しい一歩を踏み出す人への贈り物として、というコンセプトが込められています。

ここが、このビールが単なる「お土産」で終わらない理由だと思います。ただ美味しいビールを贈るのではなく、「これから始まるあなたの旅を応援している」というメッセージそのものを贈る、という発想です。

贈る側にとっても、「なぜこれを選んだのか」を言葉にしやすいのは大きな魅力です。そして受け取った側も、「自分の門出を思って選んでくれた」という気持ちが伝わるはずです。ただ美味しいものを贈るより、こうした背景のあるものを贈られた方が、記憶に残る贈り物になると思っています。

ふるさと納税でも受け取れる

このビールは、士幌町のふるさと納税返礼品としても選ぶことができます。誰かの新しい門出に、あるいは自分自身の新しい一歩に、このビールを選んでみるのはいかがでしょうか。

一杯のビールの向こうに、ひとつの畑と、そこで育った麦と、「旅のはじまりを応援したい」という誰かの思いが詰まっている。そう考えると、いつものビールより少しだけ特別な一杯に感じられるはずです。


本記事の内容はあくまで個人の感想・体験に基づくものです。ご意見や共感があれば、ぜひコメントで聞かせてください。もし誤りに気づかれた場合も、遠慮なくご指摘いただけると嬉しいです。

お酒は20歳になってから。飲酒は適量を守り、楽しく味わいましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました